須田幸英税理士事務所 事務所通信 平成28年12月号掲載
 ま さ か 
今年も色々な事がありましたが、「まさか」という出来事が多かったように思います。イギリスのEU離脱問題、アメリカ大統領選挙、新潟県では参院選、県知事選、最近では鳥インフルエンザ等があります。

ところで、仕事と人生において3つの坂があると言われています。
結婚式のスピーチ等でご存じの方も多いと思いますが、「のぼり坂」「くだり坂」そして「まさか」です。つまり、万事が好調で、何をやってもうまくいく時、不調に陥って思い通りにならない時、そして突然起こる「まさか」があるということです。

人生において好調な時に突然「まさか」が起こる事もあれば、不調の時に追い打ちをかけるように突然「まさか」が起こる事もあります。
やっかいなことに「まさか」は予測不可能な坂です。
 しかし、予測が不可能というだけで済ますわけにも行きません。
従って、まさかは必ずやってくるものだと日頃から心がけておくことが重要かと思います。

 会社を経営するうえでも、不測の事態は必ず起こります。
これに対処するためには、自分の会社が今どのような状況にあるのか、どんな環境に置かれているのか、自分自身の経営に対する取り組み方に問題はないか等を客観的に把握し、これらの中に問題点があれば自ら乗り越える努力を続けていくことが大切です。経営状態もわからず、日々の仕事に忙殺されて仕事に追われる日々では「まさか」が起こったとき慌てふためくばかりです。

 経営状態を把握するには、まず月々の試算表、決算書等が読めるようになることが重要です。数字さえ理解できれば経営が出来るとは言いませんが、会計がわからないようでは「まさか」に耐えられる経営は出来ません。
究極的には「まさか」が起こっても耐えられる経営状態にしておくことです。

 まもなく正月を迎えますが、直近の試算表、決算書を用意してジックリと今までの経営を振り返り、今後の経営を考える時間を設けてはいかがでしょうか?

                所長 須田幸英
 事務所通信12月号掲載
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